食物アレルギー(大豆・卵・牛乳・そば)

食物アレルギーの症状・原因

アレルギーは免疫反応が不利に働いてしまう病気。通常、異常な反応を示さない物質に対し、アレルギー体質の人は過剰な反応を示す特別な体質である。アレルギーの中でも食物アレルギーは、牛乳・卵・そば・小麦・大豆・魚介類など身近な食物が食物アレルギーの原因物質となる

  

食物アレルギー

食物の摂取によりアレルギー症状が出現する場合を食物アレルギー(食品過敏症)という。アレルギー反応により口唇、口腔粘膜の接触皮膚炎様の症状から気管支喘息、蕁麻疹、胃腸障害を引き起こすものまで様々な食物アレルギー症状が見られる。時には血圧低下、顔面蒼白、呼吸困難、意識混濁など生命にかかわる急激な全身のアレルギー反応(アナフィラキシーショック)を起こす場合もある。卵、牛乳、大豆が食物アレルギーの3大原因物質と言われているが、小麦、米を含めて五大食物アレルゲンと呼ばれる。その他ソバや、蟹、海老、タコ、イカ等の魚介類、キュウイフルーツ、バナナ、柑橘類などの果物、ピーナツ、アーモンドなどのナッツ類などが食物アレルギーを起こす。赤ちゃんや小児と成人では原因となる食品に違いがあり、小児では卵、牛乳、乳製品、小麦、甲殻類、魚介類が多く、成人では卵、牛乳が少なく、甲殻類、魚介類、果実が多い傾向がある。また卵や牛乳の成分から作られている薬剤もアレルギーを起こしやすい。食物アレルギーは乳幼時期に多く、加齢とともに原因食物を摂取しても症状がなくなる事が多い。米、小麦、大豆は比較的早く三歳までに耐性が獲得されるという結果もある。卵、牛乳はもう少し遅れるので、小学校低学年までは卵、牛乳が重要な食物アレルゲンとなる。そして九歳頃には約8割の人が耐性を獲得し症状が軽快する。なお、耐性獲得は食物の種類によっても異なり、ナッツ類魚介類は耐性を獲得しにくいといわれ、成人ではナッツ類、魚介類、果物によるアレルギーが多く、特にソバは重篤なアナフィラキシー症状を起こすので注意が必要である

食物アレルギーの症状・治療

食物アレルギーの主な症状はアナフィラキシーショック(死亡することがある)・腹痛・腹鳴(腸から聞こえるゴロゴロあるいはピチャピチャいう音)・下痢・悪心・吐き気、嘔吐・胃けいれん・腹部膨満感・口、咽頭、目、皮膚、などの痒み・じんま疹・フラフラすること、失神・頭痛・鼻充血・鼻漏(鼻炎)・息切れ・喘鳴・嚥下障害などがある。食物アレルギーの症状の重症度と発症形式によって治療法は変わる。治療の目的は、症状の軽減と将来のアレルギー反応を予防すること。軽度あるいは局所的な症状には何の治療も必要ないことがある。抗ヒスタミン薬類は、多くの症状の不快感を軽減する。鎮静作用を有するスキンクリームは、皮疹を軽減する効果がある。アレルギー症状がひどい場合は、ステロイドあるいはエピネフリンによる治療が必要な場合もある。アレルギーを起こす可能性のある食品を摂取しないことが、アレルギー反応を予防する最善の方法である。

食物アレルギー(大豆・卵)

小麦アレルギー
大豆アレルギー
卵アレルギー
◇大豆アレルギー
大豆は、豆腐や醤油、みそなどの原料ですので、日本人にとって非常に身近な食物といえる。大豆の成分でアレルギー原因となるたん白質は、ピーナッツ、そら豆、えんどう豆にも共通しており、大豆に似ている豆類には、注意が必要。大豆アレルギーとは、大豆をアレルゲン(抗体)とした食物アレルギー。大豆は、卵、牛乳と合わせて三大アレルゲンの食物と呼ばれている。大豆アレルギーは、卵アレルギーや牛乳アレルギーなどと同じように、乳幼児からはじまり学童期に入る前には解決する場合が多い。大豆は、加工食品の主原料、副原料として広範囲に利用されているため、日々の食事から大豆を除去するのが非常に困難である。
■大豆アレルギーの強さの強い順■1.大豆油・おから・ピーナッツ 2.インスタント食品や揚げ菓子で大豆油を使用したもの 3.納豆・あん・きなこ 4.豆腐・醤油・みそ・豆乳
つまり、納豆や豆腐などの大豆加工品はアレルギーを起こす強さが弱まる。大豆は加熱しても、アレルギーを起こす力は弱くならないといわれてiいるが加工品になると弱くはなるが、個人差があるので、大豆のアレルギーがあれば、注意は必要。
◇卵アレルギー
卵アレルギーの場合、主な抗原(アレルゲン)は卵白(白身)に含まれる「オボアルブミン」。このオボアルブミンが体内で悪さをしてアトピー性皮膚炎等を引き起こす。卵アレルギーは子供の頃に多く見られる。子供の頃は消化器官が弱い事が一因となっているので、ある程度年齢を重ねると消化器官が強くなり自然に治ってしまうことも多い。卵アレルギーの症状は、食べてから発症、消失するまでの時間、症状などは、アレルゲン(卵)へのアレルギーの強さと本人の抵抗力とで、かなり差が出る。アレルギーの度合いがものすごく強ければ、食べて数分で呼吸困難や蕁麻疹を起こす場合もあります。軽ければ、半日〜数日後に湿疹が出てに消失するケースもある。
【卵を使用した主な食材】
はんぺん、かまぼこ、竹輪、めん類(つなぎに卵が使われることが多い)、魚の卵など、マヨネーズ、カステラ、ケーキ、ケーキの素、ホットケーキ、インスタントラーメン、インスタントココア、豚カツ、コロッケ、天ぷら、プリン、アイスクリーム、菓子パン、ビスケットなど

食物アレルギー(牛乳・そば)

◇牛乳アレルギー
牛乳アレルギーは牛乳中のタンパクに対する過敏症。牛乳中のカゼインとβラクトグロブリンという物質でアレルギーを起こす。
カゼインは下記のものにも含まれる。化粧品、タンナルビン、ハム、ソーセージ等の豚肉食品 非発酵グレープジュース等のフルーツジュース、ワイン、蒸留酒、ビール等がある。牛乳アレルギーの発症時期は、90%が生後3ヶ月以内、大部分が生後2〜6週間に発症し哺乳力低下、下痢、嘔吐などの消化器症状の他、アトピー性皮膚炎、喘鳴、ときにはアナフィラキシー・ショックを起こす場合がある。牛乳アレルギーの原因は、上記のタンパクに対するアレルギー反応が関与することが多い。牛乳中のタンパクが摂取されることにより、腸管壁の肥満細胞のIgEと牛乳タンパクが抗原抗体反応を起こし、その結果、肥満細胞よりヒスタミンが遊離され、腸管の平滑筋収縮や血管透過性亢進が誘起される。牛乳アレルギーの治療としては牛乳の除去を行い、大豆乳や消化乳(ただし、大豆アレルギーに要注意)を飲ませる。粘膜損傷が激しく、下痢が続く場合、中心静脈栄養が必要となる場合もある。
◇そばアレルギー
そばアレルギーとは、そば(蕎麦)をアレルゲン(抗体)とする食物アレルギーの一種。そばアレルギーの症状としては、喉のかゆみや、気管支が塞がることで呼吸困難などがある。何も対処せずに放っておくと窒息して死亡に至るケースもあるので、十分に注意が必要。そばアレルギーはこの他に全身紫色の水ぶくれ状態になることもある。 そばアレルギーに対して、現状、有効な治療方法がなく、あらゆる食品に混入されているそばに注意するという食生活を送ることになるが、あまり神経質にならずに、そば(蕎麦)入りの食品を上手に避け、うまくそばアレルギーと付き合っていくことも必要。うどんを食べたのにそばアレルギー症状がでることがあるが、。これはうどんとそばを同じ鍋で湯がいたのが原因でアレルギー反応がでてしまう可能性もある。

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